そのうえで「台風の強度の予測のためには今回のような直接観測が欠かせない。今回の台風は急速に発達していて、勢力を維持した状態で上陸する可能性があるので、厳重な注意が必要だ」と話しています。
台風の急速な発達は予測を難しくするということで、研究チームは、観測で得られたデータを気象庁や各国の気象機関に提供し予測に役立ててもらいたいとしています。
気象庁の観測によりますと、台風14号は17日午前、中心の気圧が910ヘクトパスカル、中心付近の最大風速が55メートルと、猛烈な勢力となりました。 専門家によりますと、おおむね、中心気圧が900ヘクトパスカル程度以下で、最大風速が60メートル以上の台風は、アメリカで「スーパー台風」と呼ばれています。 気象庁の観測ではこの基準に達していませんが、アメリカのJTWC=米軍合同台風警報センターの午前の解析では最大風速が60メートルを超え、今回の台風14号を「スーパー台風」だと発表しています。 気象庁も「過去に類似の台風がないほど危険な台風だ」としています。 台風は今後、この勢力を維持したまま九州に接近する見込みで、気象庁は最大級の警戒を呼びかけています。
アメリカの気象機関 台風14号は「スーパー台風」