プロ19年目、40歳の内海投手は平成16年に巨人に入団し、15年間で通算133勝を挙げたあと、平成30年のオフに西武に移籍して、今シーズンからは投手コーチを兼任していました。
内海投手は19日午前、埼玉県所沢市の球団施設で会見を行い、引退を決断した理由について「ここ数年、昔のように絶対に抑えられる自信が少しずつなくなってきた。そういう気持ちで1軍のマウンドに立っても、やっぱり違うなと思った」と明かしました。
また、巨人時代の平成23年に18勝を挙げて初の最多勝に輝いたことや、19年間で135勝を積み上げたことについて「やりきった思いでいっぱいです。入団したときは普通のピッチャーだったと思うが、いろんな方に教えられ少しずつ力をつけ、それが実った結果の最多勝で感無量だった。200勝を目指していたので全然足りないと思うが、よくやったと思う」と振り返りました。
また、巨人で活躍後に入団した西武については「心残りはライオンズで活躍できなかったことです。本当だったらもっと早くユニフォームを脱ぐように言われてもおかしくない状況だったが、自分が決めるまで現役をやらせてもらい本当に感謝しかない」と話し「西武で若い選手たちとプレーして自分のやってきたことを伝えられた。まだまだ実るのは先だと思うが、応援していきたい」と後輩にエールを送りました。
会見の後には、内海投手を慕う4年目の渡邉勇太朗投手から「いろいろなことを教えてもらった4年間が人生のいちばんの財産です」などと感謝のことばを記した手紙が読み上げられたあと、ピッチャー陣が集まって花束が贈られ、内海投手は時折、目に涙を浮かべつつも笑顔を見せていました。
