8年前、茨城県の出入国在留管理庁(入管)の施設に入っていたカメルーンの男性が亡くなりました。男性の家族は「体の具合が悪いと言ったのに、入管はすぐに救急車を呼ばなかった。国は1000万円払って責任を取ってほしい」と言って、裁判に訴えました。
今月16日、茨城県の水戸地方裁判所は「男性は前から胸が痛くて、薬をもらっていました。亡くなる前の日は、死にそうだと言っていました。そのとき救急車を呼んだら、男性はもっと長く生きていた可能性があります。国は165万円払いなさい」と言いました。
去年、名古屋市の入管の施設でもスリランカの女性が亡くなりました。法務省の葉梨大臣は20日、「施設にいる人が治療などをしっかり受けることができるようにします」と言いました。