最高高度はおよそ50キロ、飛んだ距離は通常の弾道の軌道であればおよそ400キロと推定され、変則的な軌道で飛んだ可能性があるということです。
落下したのは北朝鮮の東の沿岸付近で、日本のEEZ=排他的経済水域の外側だということです。
これまでのところ日本の航空機や船舶などの被害の情報は確認されていません。
北朝鮮による弾道ミサイルの発射はことし6月5日以来です。
防衛省によりますと、北朝鮮によるミサイル発射は巡航ミサイルも含めてことし19回目で、かつてない頻度で発射を繰り返しているとして、情報の収集と分析を進めています。
また浜田大臣は弾道ミサイルの種類について「総合的・専門的な分析を行う必要があり、現時点で確たることを答えることは困難だ」と述べるにとどめました。 一方、記者団が「北朝鮮の発射のねらいはアメリカと韓国の共同訓練への反発とみているのか」と質問したのに対し、浜田大臣は「北朝鮮の意図について断定的に答えることは困難だ。防衛省としては北朝鮮の軍事動向についてアメリカなどとともに緊密に連携しつつ、引き続き情報収集と分析、警戒監視に全力を挙げていきたい」と述べました。
26日からアメリカの原子力空母も参加して米韓両軍の共同訓練が行われるのを前に、北朝鮮が訓練に反発する形で発射したのではないかとの見方が出ています。 韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮が25日午前6時53分ごろ、北西部ピョンアン(平安)北道のテチョン(泰川)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル1発を発射したと発表しました。 飛行距離はおよそ600キロ、高度は60キロ程度で、およそマッハ5の速度で飛行したということです。 北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのは、ことし6月以来で、ことしに入ってからのミサイル発射の回数は19回と、異例の高い頻度で発射を繰り返しています。 韓国大統領府は、緊急のNSC=国家安全保障会議を開き北朝鮮で今月8日に核兵器の使用条件などを定めた法令が採択されてから初めての発射だとしたうえで、強く非難し、アメリカや友好国と連携して対応にあたると強調しました。 また、韓国南東部のプサン(釜山)に入港している、アメリカの原子力空母「ロナルド・レーガン」も参加した、米韓両軍の共同訓練が、26日から29日まで行われることを明らかにしました。 韓国メディアは、北朝鮮が訓練に反発する形で発射したのではないかという見方を報じています。 北朝鮮では、SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射準備の兆候も捉えられていて米韓両軍は警戒を続けています。
1月に7回、2月に1回、3月に3回、4月に1回、5月に4回、6月に1回、先月に1回、それぞれ弾道ミサイルなどを発射しました。 これまでの18回のうち、15回は弾道ミサイルと推定され、弾道ミサイルの可能性が指摘されているものが1回あります。 残りの2回は長距離巡航ミサイルなどと推定されています。
そのうえで、日本と韓国に対するアメリカの関与は揺るぎないと強調しています。
浜田防衛相 北朝鮮側に大使館ルート通じて抗議
韓国軍 北朝鮮が日本海へ短距離弾道ミサイル1発と発表
北朝鮮のミサイル発射はことし19回目
米軍 弾道ミサイル発射を非難