政権せいけん側がわは、学生がくせいの招集しょうしゅうを延期えんきする方針ほうしんを発表はっぴょうするなど、国内こくないの世論せろんに配慮はいりょしたとみられる動うごきもみせています。

ウクライナ軍ぐんが反転はんてん攻勢こうせいを続つづける中なか、ロシアのプーチン大統領だいとうりょうは今月こんげつ21日にち、予備よび役やくを部分ぶぶん的てきに動員どういんすると表明ひょうめいし、各地かくちで市民しみんが軍ぐんに招集しょうしゅうされています。

ロシアの独立どくりつ系けいのメディアは、優先ゆうせん的てきな招集しょうしゅうの対象たいしょうではない高齢こうれい者しゃや学生がくせいも動員どういんされ、国防省こくぼうしょうが示しめした30万まん人にんという規模きぼを大幅おおはばに上回うわまわる100万まん人にんが動員どういんされる可能かのう性せいがあると伝つたえています。

これに対にたいし、動員どういんに抗議こうぎする活動かつどうが24日にちもロシア各地かくちで行おこなわれ、ロシアの人権じんけん団体だんたいは、日本にっぽん時間じかんの25日にち午後ごご6時じすぎの時点じてんで、少すくなくとも33の都市としで800人にん余あまりが拘束こうそくされたとしています。

反発はんぱつが強つよまる中なか、ロシア大統領だいとうりょう府ふは24日にち、プーチン大統領だいとうりょうが大学生だいがくせいなど学生がくせいの招集しょうしゅうの延期えんきを可能かのうとする大統領だいとうりょう令れいに新あらたに署名しょめいしたと発表はっぴょうしました。

一部いちぶの招集しょうしゅうを延期えんきする方針ほうしんを示しめすことで国内こくない世論せろんに配慮はいりょしたものとみられます。

一方いっぽう、ウクライナでは、ロシアの支配しはい地域ちいきで親しんロシア派はの勢力せいりょくが「住民じゅうみん投票とうひょう」だとする組織そしき的てきな活動かつどうを23日にちから強行きょうこうしています。

このうち、南東なんとう部ぶザポリージャ州しゅうについて、ロシア国営こくえいのタス通信たすつうしんは、25日にち「初日しょにちに行おこなわれた投票とうひょうの出口でぐち調査ちょうさの結果けっか、93％がロシアの一部いちぶになることに賛成さんせい票ひょうを投とうじた」と主張しゅちょうし、一方いっぽう的てきな併合へいごうに向むけて既成きせい事実じじつ化かを進すすめているとみられます。

「住民じゅうみん投票とうひょう」について、タス通信たすつうしんは27日にちの投票とうひょう終了しゅうりょう後ご、30日にちにも併合へいごうの手続てつづきが行おこなわれる可能かのう性せいがあると伝つたえています。