イランでスカーフのかぶり方が不適切だとして拘束された女性が死亡してから1週間が経ちました。各地では抗議デモが続き、死傷者が多数出ていて、混乱が収束する見通しは立っていません。
イラン西部出身のマフサ・アミニさん(22)は13日、訪問していた首都テヘランで頭髪を覆う「ヒジャブ」を適切に着用していなかったとして、警察に拘束されました。
アミニさんは3日後の16日、病院に運ばれて死亡しました。
警察はアミニさんが「心臓発作を起こした」として警察署内で倒れる映像を公開しましたが、警察官による暴行を疑う声が強まり、抗議デモに発展しました。
現地メディアによりますと、抗議デモは少なくとも40の都市に広がり、これまでに1200人以上が拘束されました。
また、イランの国営テレビによりますと、デモ隊と治安当局の衝突などによって41人が死亡したほか、多くのけが人が出ているということです。