ロシア中部、ウドムルト共和国の中心都市イジェフスクにある学校で26日に銃撃事件があり、連邦捜査委員会はこれまでに11人の子どもを含むあわせて15人が死亡したと発表しました。
子ども22人を含む24人がけがをしたということです。
捜査委員会によりますと、容疑者の男は30代のこの学校の卒業生で、その場で自殺したということです。
ロシア議会下院の幹部は、男が2丁の改造銃を所持していたという情報があるとしています。
イジェフスクは、首都モスクワから東におよそ1000キロ離れた人口60万余りの都市で、現場からの映像では、救急車がかけつけ、けが人が救急隊などに担架で運ばれているのが確認できます。
捜査委員会は「容疑者はナチスのシンボルが記されたTシャツを着用していた」としていて、事件の背景などについて調べを進めています。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、プーチン大統領が哀悼の意を表しているとしたうえで「容疑者は、明らかにネオ・ナチのグループに属している人物だろう」として、過激思想を持った人物の犯行だという見方を示しました。