岸田総理大臣は、26
日に
続いて、
東京 港区の
迎賓館で「
弔問外交」を
行い、
各国の
首脳らと
個別に
会談しました。
このうち、オーストラリアのアルバニージー首相との会談では、安倍元総理大臣の「国葬」への参列に謝意を伝えたうえで、「安倍氏の遺志を継ぎ、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて連携をより一層深化させていきたい」と述べました。
これに対し、アルバニージー首相は「日米豪印4か国の枠組みクアッドの対話も安倍氏のリーダーシップなくして開始できなかった。『自由で開かれたインド太平洋』はとても重要なので連携して前進させたい」と応じました。
このあと、2018年に山梨県の安倍氏の別荘に招かれるなど、親交が深かったことで知られるインドのモディ首相とも会談しました。
岸田総理大臣が「モディ首相と安倍氏の外交的な業績をさらに発展させ、引き続き緊密に連携したい」と述べたのに対し、モディ首相は「安倍氏のことは忘れられない。岸田総理の指導のもとで、日印関係がより高い次元になると思っている」と述べました。
「国葬」が終わったあと、岸田総理大臣は迎賓館に戻って、直接、海外の参列者から弔問を受ける予定です。
議員外交も活発に
安倍元総理大臣の「
国葬」に
合わせ、
議員外交も
活発になっています。
このうち超党派の「日豪国会議員連盟」は、ターンブル元首相ら3人の首相経験者をはじめとしたオーストラリアの参列者を招き、午前9時前から東京都内のホテルで歓迎会を開きました。
日本側からは、海江田衆議院副議長や公明党の山口代表ら与野党の国会議員およそ15人が出席し、安倍氏が提唱した「自由で開かれたインド太平洋」などに触れたうえで、引き続き、両国の連携強化に取り組むことを確認したということです。
「国葬」に合わせた議員外交をめぐっては、26日に自民党の萩生田政務調査会長がアメリカのタイ通商代表と会談したほか、27日夜は、自民党の菅前総理大臣や二階元幹事長らがベトナムのフック国家主席と会談する予定です。