このうちロシア第2の都市サンクトペテルブルクから車でおよそ3時間のところにあるフィンランド東部の町ヴァーリマーの検問所では、入国しようという人たちを乗せた乗用車やバスが連日、1キロ以上の列を作っています。
ほとんどが観光ビザで入国しようとするロシア人で、若い男性の姿も多く見られます。
およそ1800キロ離れたロシア中部のエカテリンブルクから来たという25歳の男性は「私は武器を手に取りたくない。ウクライナで起きていることは支持していない」と話していました。
また、サンクトペテルブルクの学校を退学して母親と逃れてきた16歳の少年は「僕は戦争に反対だ。できることなら逃げたい。学校にいたのにある日突然動員され、人を殺しに行かなければならないなんて、考えたくもない」と話していました。
国境警備隊のユッシ・ペッカラ部隊長は、「入国時の書類では、ロシア人のおよそ60%が、フィンランドを経由してほかの国に行くと届け出ている。ビザを持たずに来て、難民認定を申請するケースもある」と話しています。
また、首都ヘルシンキの空港の駐車場にはロシアのナンバープレートを付けた車が目立ち、すでに多くのロシア人がほかの国に向かったものと見られます。
特に、短期の滞在であればロシア人はビザが必要ないトルコに向かう人が多く、トルコ行きの便は軒並み満席で、運賃がふだんの何倍にも値上がりしているということです。
トルコ南西部のリゾート地ボドルムで家族と合流するという54歳の男性は「私は30年前、ソビエト軍の軍人としてウクライナやポーランドに駐留したが、もう二度と戦いたくない。明るい未来と平和を願っている。それまでは祖国に戻らない」と話していました。
この中でペスコフ報道官はルハンシク州はロシア軍が全域を掌握しているものの、ドネツク州の掌握は一部にとどまっているという認識を示しました。 そのうえで「少なくともドネツクの全域を解放する必要がある」と述べ、ドネツク州を併合した場合でも軍事侵攻を続ける可能性に言及しました。
ロシア ペスコフ報道官 “2州併合でも侵攻続ける可能性”