ロシアのプーチン政権せいけんを後うしろ盾たてとする親しんロシア派はの勢力せいりょくは、ウクライナの支配しはい地域ちいきでロシアへの編入へんにゅうに向むけた「住民じゅうみん投票とうひょう」だとする活動かつどうを強行きょうこうし、大だい多数たすうが編入へんにゅうに賛成さんせいしたと一方いっぽう的てきに発表はっぴょうしました。

これを受うけて、南部なんぶヘルソン州しゅうの親しんロシア派はの幹部かんぶは28日にち、ほかの地域ちいきの幹部かんぶらとともにモスクワを訪おとずれ、プーチン政権せいけんに対にたいしてロシアへの編入へんにゅうを要請ようせいする構かまえを見みせています。

プーチン政権せいけんは要請ようせいをもとに一方いっぽう的てきな併合へいごうに踏み切ふみきるとみられていますが、ロシア大統領だいとうりょう府ふのペスコフ報道ほうどう官かんは、東部とうぶドネツク州しゅうについては掌握しょうあくが一部いちぶにとどまっているという認識にんしきを示しめし、軍事ぐんじ侵攻しんこうをさらに続つづけていく可能かのう性せいに言及げんきゅうしました。

一部いちぶのロシアメディアはモスクワの中心ちゅうしん部ぶで今月こんげつ30日にち、支配しはい地域ちいきの併合へいごうに関連かんれんする大だい規模きぼなイベントが行おこなわれる見通みとおしだと伝つたえています。

こうした中なか、アメリカ国務省こくむしょうのプライス報道ほうどう官かんは28日にち、記者きしゃ会見かいけんで「アメリカはロシアによる併合へいごうの試こころみを決けっして認みとめない」と述のべたうえで近ちかく、同盟どうめい国こくなどとともに、追加ついかの制裁せいさいを科かす考かんがえを示しめしました。

また、EU＝ヨーロッパ連合れんごうのフォンデアライエン委員いいん長ちょうも28日にち、「事態じたいをさらに悪化あっかさせたロシア政府せいふに代償だいしょうを支払しはらわせるとわれわれは固かたく決意けついしている」と述のべ、追加ついかの制裁せいさいを科かす方針ほうしんを明あきらかにするなど非難ひなんを一層いっそう強つよめています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「ロシアは国連こくれん憲章けんしょうに違反いはん 罰ばちを」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、ロシアのプーチン政権せいけんが、ウクライナ東部とうぶと南部なんぶの4つの州しゅうの一方いっぽう的てきな併合へいごうに踏み切ふみきるとみられることについて、「われわれの領土りょうどを奪うばおうとするロシアの企くわだてには我慢がまんならないし、我慢がまんするつもりもない」と述のべ、ロシアの行為こういを改あらためて非難ひなんしました。

そして「今いま、重要じゅうようなのは、ロシアが仕組しくんだまやかしの住民じゅうみん投票とうひょうと、それによるあらゆる脅威きょういに対抗たいこうすべく、パートナーと連携れんけいして行動こうどうすることだ」と述のべ、各国かっこくと連携れんけいしてロシアに対抗たいこうする姿勢しせいを示しめしました。

さらに、国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうとも認識にんしきを共有きょうゆうしたことを明あきらかにし「（ロシアの行為こういは）国連こくれん憲章けんしょうにひどく違反いはんするものであり、罰ばっせられなければならない」と訴うったえました。