4000キロということですので、最近、北朝鮮が非常に数多く発射していたものとは違って、しっかりと弾道ミサイルで遠距離を撃った。
グアムまで届くことは十分に示したということなんで、まだ発表等はありませんが、火星12型というIRBM=中距離弾道弾か、それに近いものだろうという想定はできると思います。
世界の軍事専門家としては、燃料と弾頭重量との振り分け等をうまくやれば、グアムまで届くということではありますが。 今回4000キロ飛ばしたということで、火星12型と断定はできませんけれども、今までなかなか4000キロに届かなかったのを、しっかり4000キロを飛ばしたということで、その後の改良もしっかりして戦力化が進んでいるということを示したというふうに見ることができると思います。 疑問の余地がなく、いわゆる弾道飛行で4000キロ級を示したということだと思います。
グアム島を想定するということで言いますと、北朝鮮からですと4000キロちょっとでも十分届きますので、あまり燃料を心配せずにしっかりとした弾頭も積める、ひょっとしたら核まで積める、そういうところまで示している。 われわれはそういうふうに想定する必要があるということですね。
そのときにおそらく北朝鮮としたら4000キロ飛ばして世界に誇りたかったんですが、これは何らかの理由で届かなかったということで。 私は今アメリカにいるんですが、アメリカの専門家なんかは、やっぱり4000キロに満たないものは戦力じゃないよということを堂々と言ってました。 今回、青森県の東側4000キロということで、日本海の1300キロぐらいを考えますと、5000キロを超える、5500キロとかそのあたりということになってきますと、それはIRBMということです。 それが新型なのか、火星12型を改良したものかというのは、この先さらに情報が必要だと思いますけれども、1つのポイントは火星12型は北朝鮮で非常に安定したミサイルなんですね。 安定した弾道ミサイルですので、決めつける必要はありませんけれども、それの1つの系列、あるいはそれを改善していって、しかも燃料をあまり減らさなくても核弾頭も十分に積めるというということについては、今の発表の数値が事実とすると、そこまで想定をしておく必要があるということですね。
アメリカの友人の専門家に聞くと、ロフテッド軌道は実弾道とは全然違うんで、本当にアメリカに対してものを言うのであれば、きちっと1万キロを飛ぶということについて、いわゆる通常用の射程で1万キロを飛ばす必要があるということは、一般論として言ってます。 次、ひょっとしたら最新型、火星17型、こういうものを含めたものを1万キロ超えて撃ってくるということについてはありうると、必ずあるとは言いませんけれども、覚悟しておく必要があるんだろう、あるいは準備をしておく必要があるんだろうというふうに考えます。
これまでと何が違う?
今回の飛しょう距離の評価は?
技術力は上がっている?
今後の北朝鮮の出方は?