コンドームが破損するなどして避妊に失敗したかもしれないと思ったときや、性暴力の被害にあった時などに、性行為から72時間以内に服用すれば、80%以上の高い確率で妊娠を防ぐことができます。
24時間以内に飲めば95%以上の確率で妊娠を防ぐことができるというデータもあります。
そのため、飲むのは早いほうが効果が高く、72時間以内に服用することが鍵になります。
保険適用でないため保険証などは必要ありませんが、カルテを作るために身分証明書が必要です。今はほかの医療機関でも、オンラインで診察を受け、郵送などで受け取るか、近くの緊急避妊薬を扱っている薬局に処方箋をFAXなどで送ってもらって受け取ることもできます。 価格は、6000円~2万円程度と言われています。
性行為から72時間以内に飲んでもまれに妊娠することがあるので、飲んでから3週間以内に生理がこない場合は、産婦人科を受診することが必要です。また72時間を超えてしまうと、効果が低くなります。
世界では、安全性が確認されているとして、90か国以上で、薬局で買うことができます。
意図しない妊娠をしてしまった場合に、2種類の薬を順番に服用することで妊娠を終わらせます。手術をすることなく、中絶を完了することができます。 日本では、2021年12月にイギリスの製薬会社が厚生労働省に承認の申請を行っていて、厚生労働省が1年ほどかけて薬の安全性や有効性を審査する見込みです。 これまで日本では、中絶には外科的な手術しかありませんでした。身体的にも精神的にも負担が大きいという声もあります。中絶薬はリスクが比較的低く、女性の心と体に負担が少ないとされています。
中絶薬の流れは、まず「ミフェプリストン」という薬を飲んでもらいます。この薬で妊娠の継続に必要なホルモンの働きを止め、妊娠の継続を止めます。 飲んだ後、一度帰宅してもらい、36~48時間後にまた来てもらって、今度は「ミソプロストール」という薬を服用してもらいます。この薬で、体外に排出します。 2つ目の薬を飲んでからは、クリニックで待機してもらいます。4人は2時間から5時間で生理痛のような下腹部の痛みがあり、それから10分ほどで排出され、痛みも収まりました。
一定の時間内に体外に排出されないケースもあるため、その場合は、これまでのような手術が必要になります。治験では9割が24時間以内に排出を終えたということです。 海外では1980年代から使われ、安全な薬だとされていて、今では80以上の国と地域で使われています。私が視察したオランダでは、中絶のおよそ半数で中絶薬が使われていました。 中絶薬は中絶の完了までに時間がかかるため、早く終わってほしいという女性は手術を選択するようです。
ですので、「母体保護法指定医」の資格を持つ産婦人科医のみが行うことができます。 また、薬は医療機関の中で医療行為として使用され、すべての薬が製造番号で管理されるため、外部に出ることはありません。
ただ、WHOによると、海外の参考の調達価格として、平均で740円としています。 (診療の際にかかる費用、実際に市場に出る際の価格とは異なる)
緊急避妊薬はどこで入手するの?
副作用や飲むときに気をつけることは?
医療機関に行かなくても買えるようになるんですか?
中絶薬ってどんな薬?
中絶までに時間がかかるの?
副作用はないの?
薬を他人に飲ませるなど、悪用されるおそれはないの?
価格はどのくらいになりそうなの?