米コーヒーチェーン大手スターバックスの売り上げ低下に歯止めがかからない。22日夜に予告無しで発表された初期段階の収益報告書によれば、売り上げは3四半期連続での減少となった。ブライアン・ニコル新最高経営責任者(CEO)は極めて大きな課題に取り組み、現状を変える必要に迫られている。
スターバックスの7~9月期の既存店売上高は世界全体で前年同期比7%減。米国では6%、中国では14%の落ち込みをそれぞれ記録した。
この結果同社は、2025年度のガイダンス公表を一旦停止する異例の措置を強いられた。23日の時間外取引で同社の株価は5%近く下落した。
約1カ月前に就任したニコルCEOは、業績改善に向けた課題として「過度に複雑なメニュー」の是正や、顧客の満足度を重視した価格設定などに言及した。
ニコル氏の下で、スターバックスは既に自社マーケティングを大幅に刷新。最近では視覚・聴覚を刺激する映像によって提供するコーヒーの魅力を伝える広告を打ち出した。また会員プログラムの登録者をターゲットとする戦略から離れ、全ての顧客を引きつける広告へと移行する取り組みも実施している。
スターバックスの決算は30日に発表される予定。