※一※ (形動ナリ)
(1)無益であるさま。 役に立たないさま。 無駄で価値のないさま。 現代では「いたずらに」の形で副詞的に用いる。
「~なる所は, 耳のはた鼻のみねなりけり/宇津保(俊蔭)」
(2)することもなく, 手もちぶさたなさま。 ひまなさま。
「舟もいださで~なれば/土左」
(3)役に立っていないさま。
「南の町には~なる対などもなし/源氏(玉鬘)」
→ いたずら(悪戯)
※二※ (名)
江戸時代後期, 女性が前髪を二つに分けて髻(モトドリ)の左右から背に垂らす髪形。 振り分け。
<i>~にな・す</i>
(1)役に立たないようにする。 むだにしてしまう。
「この心を, ~・しつるは, 仏はあはれと思しなん/狭衣 3」
(2)死なせる。
「夏虫の身を~・す事も/古今(恋一)」
<i>~にな・る</i>
(1)期待したとおりにならずに終わる。 無駄になる。
「思ひてし思ひは今は~・りぬべらなり/古今(雑下)」
(2)「死ぬ」の婉曲(エンキヨク)な言い方。
「空しく成りなば, 親も~・り給ひなん/宇津保(俊蔭)」
Santosh khatiwada commented
sardorn.uz commented
sardorn.uz commented
Elisa Kurn commented
Tony Lee commented
jeremy.bowlin commented
sardorn.uz commented
sardorn.uz commented
Md Mahmudul Hasan Milu commented
sardorn.uz commented