3年前に
発覚した
JR北海道でのレールの
検査データの
改ざん
事件で、うその
記録を
国に
報告したとして、
鉄道事業法違反などの
罪に
問われている
JR北海道の
本社の
副部長ら
3人の
社員などの
裁判が
札幌簡易裁判所で
始まり、
3人は「うその
報告をした
認識はない」などと
述べて
無罪を
主張しました。
平成25年9月に
JR函館線で
起きた
貨物列車の
脱線事故では、レールの
検査データの
改ざんが
明らかになり、
JR北海道本社の
工務部副部長、
奥芝義人被告(
54)など
3人の
本社の
社員が、
事故のあと
現場の
保線部門と
共謀してレールの
幅を
実際より
小さくしたうその
記録を
国や
運輸安全委員会に
報告したとして、
法人としての
JR北海道とともに
鉄道事業法違反などの
罪に
問われています。
札幌簡易裁判所で始まった裁判の初公判で、3人は「現場と共謀した事実もなく、うその報告をした認識もない」などと述べて、いずれも無罪を主張しました。また、法人の代表として出廷した島田修社長は「現場の保線部門がデータを改ざんしたのは間違いないが、本社の3人は関与していない」と述べました。
このあと検察は、「3人は現場から報告された検査データが不自然に小さくなっていると認識しながら国に報告した」などと指摘しました。一連のデータ改ざん事件では、現場の保線担当者ら13人が鉄道事業法違反などの罪で略式起訴されて罰金が確定しましたが、本社の社員の正式な裁判は初めてです。