噴火活動で
面積が
拡大した
小笠原諸島の
西之島で、ゴキブリが
繁殖しているのが
確認され、
環境省は
対応を
検討することにしています。
小笠原諸島の
父島の
西、およそ130
キロに
ある無人島、
西之島では、
平成25
年に
活発な
噴火活動が
始まり、
海上保安庁などによりますと、
島の
面積はおよそ10
倍に
広がっています。
環境省が去年9月、生態系の変化を調べるため3年ぶりに上陸調査を行ったところ、「ワモンゴキブリ」が大量に確認されました。
ゴキブリは活発な噴火活動が始まる前から島にいて、漁業者の船などから入り込んだとみられていましたが、噴火後も生き残っていたうえ数百匹に増えている可能性があるということです。
成虫は体長およそ4センチと、島で見つかったほかの昆虫と比べて大きいことなどから、生態系への影響が懸念されるということです。
ゴキブリが繁殖した理由はまだよく分かっていないということで、環境省は専門家と協力して分析を進めるとともに、駆除を検討することにしていますが、繁殖力の強いゴキブリを駆除する過程でほかの生物も死んでしまったり、生態系のバランスが崩れてしまったりするおそれもあることから、「状況を観察しながら対応を考えていきたい」としています。