能登のと半島はんとう地震じしんの災害さいがい関連かんれん死しは235人にん 避難ひなん所しょの寒さむさ対策たいさくなど強化きょうかへ

石川いしかわ県内けんないでは地震じしんの被害ひがいで40人にん余あまりが1次じ避難ひなん所しょでの生活せいかつを余儀よぎなくされています。災害さいがい関連かんれん死しが235人にんと増ふえていく中なか、各かく自治体じちたいは本格ほんかく的てきな冬ふゆに備そなえて寒さむさ対策たいさくや見守みまもりの取り組とりくみを強化きょうかする方針ほうしんです。

最大さいだいで震度しんど7の揺ゆれを観測かんそくしたことし1月つきの能登のと半島はんとう地震じしんでは、石川いしかわ県けんと新潟にいがた県けん、富山とやま県けんであわせて463人にんが亡なくなっています。

このうち災害さいがい関連かんれん死しは235人にんで、2016年ねんに発生はっせいした熊本くまもと地震じしんの222人にんを超こえています。災害さいがい関連かんれん死しは遺族いぞくからの申請しんせいを受うけて審査しんさが続つづけられていて、さらに増ふえる可能かのう性せいがあります。

各かく自治体じちたいによりますと能登のと半島はんとう地震じしんを受うけ学校がっこうの体育館たいいくかんや公共こうきょう施設しせつなどの1次じ避難ひなん所しょでの生活せいかつを続つづけているのは、先月せんげつ28日にちの時点じてんで輪島わじま市しで15人にん、珠洲すず市しで29人にんのあわせて44人にんとなっています。

自宅じたくの修理しゅうりなどが終おわっていなかったり、入居にゅうきょする予定よていだった仮設かせつ住宅じゅうたくが9月つきの豪雨ごううで被害ひがいを受うけたりしたことで避難ひなん生活せいかつが長期ちょうき化かしているところもあり、本格ほんかく的てきな冬ふゆに備そなえて各かく自治体じちたいでは寒さむさ対策たいさくや見守みまもりの取り組とりくみを強化きょうかする方針ほうしんです。

このうち輪島わじま市しはことし9月つきに避難ひなん所しょの体育館たいいくかんに暖房だんぼうなどの設備せつびを設置せっちし、電力でんりょくが不足ふそくしないよう発電はつでん機きを増ふやすなどの対応たいおうをとることにしています。また珠洲すず市しは、市役所しやくしょの職員しょくいんなどが避難ひなん所しょを訪問ほうもんする回数かいすうを増ふやし被災ひさい者しゃが体調たいちょうを崩くずしていないかなどの確認かくにんを続つづけたいとしています。

地震じしんの発生はっせい後ご、2度目どめの本格ほんかく的てきな冬ふゆを迎むかえる中なかで、災害さいがい関連かんれん死しを防ふせぐための対策たいさくが続つづけられています。

富山とやま県内けんないでは650人にん余よが仮住かりずまい 住宅じゅうたく再建さいけんが課題かだいに

能登のと半島はんとう地震じしんでは富山とやま県けんの3人にんが石川いしかわ県内けんないで被災ひさいして亡なくなり、富山とやま県内けんないでも高岡たかおか市しで2人にんが災害さいがい関連かんれん死しに認定にんていされたほか、54人にんがけがをしました。

氷見ひみ市し、富山とやま市し、射水いみず市しの3つの市しでは災害さいがい関連かんれん死しについて問い合といあわせが数すう件けんあるということで、申請しんせいに応おうじて審査しんさ会かいを開ひらくとしています。

また、住宅じゅうたくの被害ひがいは11月つき29日にちの時点じてんで2万まん2429棟むねで確認かくにんされていて、いわゆる「みなし仮設かせつ」の賃貸ちんたい住宅じゅうたくや公営こうえい住宅じゅうたくで暮くらす人ひとは655人にんに上のぼります。

全ぜん半壊はんかいした建物たてものの解体かいたいなどを自治体じちたいが費用ひようを負担ふたんして行おこなう「公費こうひ解体かいたい」について、10月末げつまつ時点じてんで1162棟むねの申請しんせいが出だされているのに対にたいし、完了かんりょうしたのは18％の209棟むねにとどまり、被災ひさいした人ひとの住すまいの再建さいけんが引き続ひきつづき、課題かだいになっています。

さらに液状えきじょう化かで被害ひがいが出でた地域ちいきの地盤じばん対策たいさくについて、氷見ひみ市しや高岡たかおか市しなどは地下ちか水すいの水位すいいを低下ていかさせる工法こうほうなどを軸じくに専門せんもん家かと検討けんとうを進すすめていて、高岡たかおか市しは今年度こんねんど中ちゅうに住民じゅうみんに工法こうほうを示しめす予定よていです。

富山とやま県内けんないでは石川いしかわ県けんの被災ひさい者しゃ167人にんが、みなし仮設かせつや高齢こうれい者しゃ施設しせつなどに滞在たいざいしており、支援しえんが求もとめられています。