横綱 照ノ
富士は
休場明けの
今場所、
押し
相撲に
苦しみながら
立ち合いの
修正に
努めて
後半戦は
安定した
相撲を
見せました。
照ノ富士は先場所、右足のかかとと左ひざのけがで、横綱に昇進してから初めて休場しました。
休場明けとなった今場所の初日の相手は小結 大栄翔。
通算の対戦成績では勝ち越しているものの、去年の秋場所で敗れて以来、苦戦が続き、先場所も金星を許していました。
この日も、立ち合いから勢いよく前に出る大栄翔に対し、照ノ富士は土俵際でふんばりきれず押し出されて敗れました。
元横綱・白鵬の間垣親方が「ふだんはすり足で下がるが、歩いてしまった」と指摘するなど、ひざなどの状態に不安を感じさせる内容でした。
6日目にはここ2場所続けて金星を許しているベテラン玉鷲の強烈な突きにこの日もふんばりきれずに、敗れました。
さらに8日目は好調の平幕 隆の勝に立ち合い鋭く攻め込まれ、3敗目を喫しました。押し相撲の相手にいいところなく敗れ、8日目までに3敗を喫し、後半戦に向けて大きな不安を残しましたが、ここから立ち直ります。
11日目の関脇 阿炎戦は突き押し相撲の相手に下がることなく、逆に引いた相手に対して一気に前に出て押し出し。
13日目、大関 貴景勝の強烈な突きや変化に動じずに、退けました。
場所中「立ち合いの感覚がしっくり来ないのが気になる」と口にしていた横綱は、貴景勝との取組のあとには「徐々に感覚を取り戻している」と立ち合いの修正に手応えをつかんでいました。
ケガを抱えて苦しみながらも場所中、課題を修正した横綱がことしに入って初めての優勝を果たしました。
三賞 殊勲賞に隆の勝と大栄翔 敢闘賞に佐田の海
三賞選考委員会は
千秋楽の22
日、
東京 両国の
国技館で
開かれ、
殊勲賞には
平幕の
隆の
勝と
小結の
大栄翔が
選ばれました。
隆の勝は今場所、持ち味の押し相撲が好調で8日目に横綱・照ノ富士を破るなど、21日に14日目を終えて11勝3敗の成績で照ノ富士と優勝争いトップに並んでいます。
また大栄翔は初日に照ノ富士に勝ち、14日目を終えて10勝4敗の成績で優勝争いに加わっています。
殊勲賞は隆の勝は初めて、大栄翔は去年の秋場所以来5回目です。
また敢闘賞には平幕の佐田の海が選ばれました。
35歳の佐田の海は今場所、得意の右四つからの投げや寄りの相撲で白星を重ねて優勝争いに加わり、14日目を終えて10勝4敗の成績をあげています。
佐田の海の敢闘賞受賞は新入幕だった平成26年夏場所以来、2回目です。
技能賞は該当者がいませんでした。
十両は25歳の錦富士(青森県出身)が初優勝
十両は、
錦富士が
優勝決定戦を
制して、
初めての
十両優勝を
果たしました。
夏場所の十両は14日目まで4敗で3人が並んでいました。
千秋楽で、追手風部屋の大奄美と、伊勢ヶ濱部屋の錦富士の2人が勝って優勝決定戦が行われ、錦富士が大奄美に勝って、初めての十両優勝を果たしました。
錦富士は青森県十和田市出身の25歳。
平成28年の秋場所で初土俵を踏み、ひじのけがに苦しんだ時期はありましたが、おととしの秋場所で十両に昇進しました。
その後、一度幕下に番付を下げましたが、去年の春場所で再び十両に上がり、今場所は十両6枚目で臨んでいました。
錦富士は「うれしいなというのと、やっと終わったなという思いだ。緊張もなく思い切って行けた」と振り返りました。
同じ部屋の横綱・照ノ富士からは場所中の朝稽古での話を明かし「自分が序盤から調子がいいことを知って『一緒に優勝しよう』と声をかけてもらった」と述べました。
そして「ちょっとずつ形になってきている。一日一番にかける思いを忘れずに、来場所もしっかり取りたい」と意気込みました。
序ノ口は22歳の風賢央(愛媛県出身)
序ノ口は
愛媛県出身の
風賢央が
千秋楽の
優勝決定戦を
制して
優勝を
果たしました。
夏場所の序ノ口は出羽海部屋の山藤と荒汐部屋の丹治、時津風部屋の有瀬、押尾川部屋の風賢央の4人が6勝1敗で並び、千秋楽の22日、トーナメント方式による優勝決定戦が行われました。
決定戦では最初に風賢央が丹治に押し倒しで勝ち、次に山藤が有瀬に足取りで勝ちました。
そして、風賢央が山藤に突き落としで勝ち優勝を果たしました。
風賢央は愛媛県西予市の22歳。
中央大からことし2月に新設された押尾川部屋に入門しました。
東の序ノ口22枚目で臨んだ今場所、身長1メートル83センチ、体重147キロの体格を生かした力強い押し相撲を中心に白星を重ねました。
風賢央は13日目に山藤に負けていて「『意地でも勝たないと』と思っていたので、勝ててよかった」と話しました。
そのうえで今後について「同級生には三段目、幕下、関取がいる。一番一番勝って確実に番付を上げないと、同級生には追いつかない。来場所も目の前の一番に集中し、また優勝できるように頑張りたい」と意気込んでいました。
序二段は18歳の琴手計(千葉県出身)
序二段は、
千秋楽の22
日に
優勝決定戦が
行われ、
琴手計が
優勝しました。
夏場所の序二段は7戦全勝で並んでいた佐渡ヶ嶽部屋の琴手計と二所ノ関部屋の花房が優勝決定戦で対戦しました。
この一番で琴手計が花房に勝って、優勝を果たしました。
琴手計は千葉県柏市出身の18歳。
高校相撲の強豪、埼玉栄高校から兄で幕内力士の琴勝峰が所属する佐渡ヶ嶽部屋に入門しました。
ことしの初場所で初土俵を踏み、先場所は序ノ口で全勝優勝を果たしました。
今場所は東の序二段21枚目で臨んで持ち味の四つの相撲で白星を重ねました。
琴手計は「先場所は緊張していたが、今場所は気持ちを楽に取れたのでよかった。土俵際残せたのは、勝利への執念が強かったのかなと思うし、大事にしていきたい」と振り返りました。
琴手計は今場所優勝争いに加わった幕内の隆の勝と同じ出身地で、「出身が同じということで、相撲を見て勇気をもらったり、こういう姿になりたいと思った」と話していました。
そして今後に向けて「これから番付を上げていくと体が大きい人が増える。がっぷり四つだけでは勝てないので、中に入る相撲で勝っていきたい」と意気込みました。
【ライブ配信中】石丸伸二氏 地域政党の設立で記者会見
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Source: NHK
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Source: NHK
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Source: NHK
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Source: NHK
Jan 15, 2025 06:01
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Source: NHK
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