日本新聞: 角川元会長 “長期間勾留”で国訴えた裁判始まる国は争う姿勢

角川かどかわ元もと会長かいちょう “長期ちょうき間かん勾留こうりゅう”で国くに訴うったえた裁判さいばん始はじまる国くには争あらそう姿勢しせい

Jan 10, 2025 17:01

Furigana

東京とうきょうオリンピック・パラリンピックをめぐる汚職おしょく事件じけんで逮捕たいほ、起訴きそされた出版しゅっぱん大手おおてKADOKAWAの角川かどかわ歴れき彦元もと会長かいちょうが、無罪むざいを主張しゅちょうしたため長期ちょうき間かん勾留こうりゅうされたのは「人質ひとじち司法しほう」で不当ふとうだとして国くにを訴うったえた裁判さいばんが始はじまり、国くには、対応たいおうは合理ごうり的てきだったとして争あらそう姿勢しせいを見みせました。

出版しゅっぱん大手おおてKADOKAWAの角川かどかわ歴れき彦元もと会長かいちょう（81）は、東京とうきょう大会たいかいのスポンサー選定せんていに関にかんして、組織そしき委員いいん会かいの元もと理事りじに賄賂わいろを渡わたした罪つみに問とわれ、無罪むざいを主張しゅちょうしていて、およそ7か月かげつ間かん勾留こうりゅうされたことに対にたいして民事みんじ裁判さいばんを起おこし、国くにに賠償ばいしょうを求もとめています。

10日にちに東京とうきょう地方ちほう裁判所さいばんしょで裁判さいばんが始はじまり、角川かどかわ元もと会長かいちょうは「裁判所さいばんしょと検察庁けんさつちょうは人質ひとじち司法しほうが存在そんざいすることを認みとめてほしい。人間にんげんの尊厳そんげんを汚よごし、基本きほん的てき人権じんけんを侵害しんがいするものだ」と訴うったえました。

一方いっぽう、国くには、勾留こうりゅうを続つづけさせた検察けんさつと裁判所さいばんしょについて「元もと会長かいちょうが刑事けいじ責任せきにんを逃のがれるために共犯きょうはん者しゃに働はたらきかけるなど、証拠しょうこをもみ消もみけすおそれがあると判断はんだんした。元もと会長かいちょうの健康けんこう状態じょうたいも調しらべたうえで判断はんだんしていて、対応たいおうは合理ごうり的てきだ」として、争あらそう姿勢しせいを示しめしました。