米人気歌手のテイラー・スウィフトさんが、巨額の寄付を通じて米国内の被災者の支援に動いていることが分かった。寄付は同国を襲った大型ハリケーン「ヘリーン」と「ミルトン」により被災した人々の支援に充てられる。
フードバンクのネットワーク、「フィーディング・アメリカ」を運営するクレア・バビノーフォンテノット最高経営責任者(CEO)は9日、団体のインスタグラムに投稿した声明で、スウィフトさんから寄せられた500万ドル(約7億5000万円)の寄付への感謝を伝えた。寄付の対象はハリケーンの被災者救済に向けた取り組みとなっており、被災地の復旧と復興、食料及び清潔な水の供給に寄与するという。
バビノーフォンテノット氏は続けてスウィフトさんに対し、「私たちに寄り添い、飢えに終止符を打つ取り組み、困窮する地域を助ける取り組みを支持してくれている」と感謝を表明した。
大型ハリケーン「ミルトン」は、9日夜にフロリダ州に上陸した。多くの気象学者は、当該地域で記録上最も破壊的なハリケーンの一つになる可能性があると予測する。
2週間前には大型ハリケーン「ヘリーン」が、「カテゴリー4」の勢力を維持してやはりフロリダ州に上陸。約800キロを移動し、計6州に壊滅的な打撃を与えていた。各地で大規模な洪水が発生し、結果的に230人以上が死亡した。
事態を受け4日には、伝説的なカントリー歌手のドリー・パートンさんが、本人並びに自身の会社から慈善団体への巨額の寄付を発表していた。同団体はヘリーンによる洪水の被災者に向けた緊急支援に取り組んでいる。