何百万人ものファン、記録破りのアーティスト、150回近くの完売公演、そして11人のデザイナーが手がけた、代わる代わる登場する衣装。これらの要素がテイラー・スウィフトの有名なワールドツアーを成功に導いた。
ツアーの半分以上が終わった今、世界中で400万枚以上のチケット販売から10億ドル(約1450億円)以上の収益を上げた「エラス・ツアー」は史上最高の興行収入を公式に記録したコンサートツアーとなっている。この成功は天文学的であり、スウィフトは音楽界の大スターというより経済界の傑作と言える。米旅行協会によると、スウィフトのコンサートは現地で50億ドル以上を生み出している。
18年にわたる楽曲を披露した3時間半に及ぶステージは音のマッシュアップかもしれないが、一貫して輝きに満ちている。少し例を挙げるなら、ズハイル・ムラドのボディースーツ(ロンドンで披露された最新のものは1万個以上のビーズがあしらわれていた)、アシシュのスパンコールTシャツ、ロベルト・カバリのクリスタルの装飾が施されたスケータースカートやビスチェなどだ。ファンは過去1年にわたり、スウィフトの勢いに合わせてスパンコールやクリスタル、グリッターを身に着け、コンサートを訪れた。
披露されたのはきらめくレオタードだけではない。スウィフトはミリタリージャケットから、軽やかで透け感のあるアルベルタ・フェレッティのドレスやニコール+フェリシアの豪華なロングドレスまであらゆる衣装を着こなした。さらに、フローレンス・ウェルチ、スキ・ウォーターハウス、ヘイリー・ウィリアムス、サブリナ・カーペンターなどスウィフトを支えるゲスト陣による変化球もいくつかあった。
欧州ツアーが終演に近づく中、スウィフトのこれまでで特に素晴らしく印象的な衣装を振り返る。