カロリーゼロや糖質ゼロの製品に使われる人工甘味料のエリスリトールが入った飲料を摂取すると、健康な人でも血栓リスクが2倍以上になるという研究結果が8日の学術誌に発表された。
エリスリトールはステビアやモンクフルーツ(ラカンカ)といった甘味料の増量に使われている。これまでの研究でも、脳卒中や心臓発作、死亡リスク増大との関係が指摘されていた。
この研究は米クリーブランドクリニック・ラーナー研究所が実施。健康な被験者10人にエリスリトール含有の飲料を飲んでもらい、反応を測定した結果、全員の血小板反応が上昇していた。
同じ分量のグルコース(砂糖)入り飲料を摂取した別の10人には血小板の反応に影響はなかった。
今回の研究では、米国と欧州の4000人あまりの血液についても調べた。その結果、エリスリトールの濃度が最も高いグループは、心臓発作または脳卒中の確率が2倍になることが分かった。