米動画投稿サイト、ユーチューブの前最高経営責任者(CEO)でグーグルの最初期の従業員の一人でもあったスーザン・ウォジスキ氏が2年間の肺がん闘病の末に死去した。
夫のデニス・トロパーさんがフェイスブックへの投稿で明らかにした。
トロパーさんは、ウォジスキ氏が家族と世界に与えた影響は計り知れないとし、「私たちは打ちのめされているが、彼女と過ごした時間に感謝している」と述べた。
シリコンバレーで最も有力な女性の一人だったウォジスキ氏は、ユーチューブの親会社グーグルの最初期の運営に携わり、同社で25年近く勤務した。
グーグルのピチャイCEOは10日、X(旧ツイッター)で弔意を表明。ウォジスキ氏はグーグルの歴史の「核」だったと語った。
ウォジスキ氏はユーチューブのCEOを9年務めた後、去年自身のブログで退任を表明。家族や健康、個人的なプロジェクトに注力する意向を示していた。CNNが以前報じていた。
ユーチューブを率いていた時期は、ネット上の各種プラットフォームが誤情報やヘイトスピーチといった有害コンテンツの拡散を巡って厳しい目にさらされてもいた。
それでもユーチューブ退任に当たり、ウォジスキ氏は「我々が成し遂げた全てのことを誇りに思う」との見解を示していた。