米コーヒーチェーン大手スターバックスは13日、昨年就任していたラクスマン・ナラシムハン最高経営責任者(CEO)が退任し、米メキシコ料理チェーン大手チポトレ・メキシカン・グリルのブライアン・ニコルCEOが来月9日付で会長兼CEOに就くと発表した。
ニコル氏は2018年2月からチポトレを率いてきた。この2年間で4人目のスターバックスCEOとなる。
スターバックスの筆頭独立社外取締役に就任するメロディー・ホブソン氏は、チポトレの収益がニコル氏の在任中に大きく伸びたことを高く評価し、同氏が「わが社と従業員、世界の顧客にとって変革的な指導者になることを確信している」と述べた。
発表を受けて、13日のニューヨーク株式市場では取引開始とともにスターバックス株が19%近く上昇し、チポトレ株は9%下落した。
ナラシムハン氏がスターバックスCEOに就任したのは昨年3月。同社の業績は低迷し、最近発表された4~6月期の決算では開店後1年以上営業している既存店の売上高が前年同期よりグローバル(全世界)で3%、北米で2%減少していた。
チポトレはニコル氏が31日付で退任し、同社のスコット・ボートライト最高執行責任者(COO)が暫定CEOに就くと発表した。
ニコル氏はファストフード業界での豊富な経験を持つ。チポトレの前には同業のタコベルで3年間CEOを務めた。