イギリスで、国内で唯一稼働していた石炭火力発電所が停止され、G7=主要7か国で初めて石炭火力発電が全廃されました。
地元メディアなどによりますと、イギリス中部のノッティンガムシャー州にある石炭火力発電所が先月30日、稼働を停止しました。この発電所は、国内で唯一残っていた石炭火力発電所で、稼働の停止を受けてイギリスは、G7で初めて石炭火力発電を全廃した国となりました。
イギリスでは、1882年に世界初の石炭火力発電所が設置され、1990年代にはおよそ80%の電力を石炭火力発電が占めていました。しかし、石炭火力発電は地球温暖化の要因となる二酸化炭素の排出量が多いことなどから、近年は太陽光発電や風力発電などへの移行が進んでいます。
イギリスのエネルギー相は、「より良いエネルギーによる新たな時代は始まったばかりだ」として、再生可能エネルギーの促進を図る姿勢を強調しました。
石炭火力発電の全廃を受けて、地元メディアは「一つの時代が終わった」などと報じています。