中国北西部の陝西省で、生まれつき子宮が二つある女性がそれぞれの子宮で妊娠し、帝王切開で無事に双子を出産した。病院や国営メディアが伝えた。
陝西省の人民病院によると、母親のリーさんは先月、同病院で帝王切開手術を受け、男の子と女の子が誕生した。「100万人に1人」の症例だったとされる。
同病院は9月18日、「それぞれの子宮で双子を自然妊娠することは極めてまれ。その双子の出産にまで至るのはさらに珍しい」とSNSに投稿した。
病院によると、リーさんは生まれつき子宮と子宮口が二つあった。およそ2000人に1人とされる重複子宮という症例だった。
この話題は中国のSNSでトレンド入り。投稿はここ数日で5000万回以上閲覧され、「奇跡だ!」「何という幸運!」など感嘆の声が相次いだ。「きっと大変で危険だったはず」と母親を気遣うコメントもあった。
病院によると、リーさんの前回の妊娠は流産だった。しかし今年1月になって再び妊娠が判明し、超音波検診でそれぞれの子宮に1人ずつ妊娠していることが分かった。
注意深く経過観察を続けた結果、無事に双子が誕生。出生時の体重は男の子が約3700グラム、女の子は約3100グラムだった。