米電気自動車(EV)大手テスラが2日に発表した2024年7~9月期の世界での販売台数は前年同期比6%増の約46万3000台だった。販売台数の増加は今年初。ただ、今年1~9月の合計販売台数は依然として前年同期を下回っている。
テスラはこれまで着実に前年比で販売台数を増やしており、今後もこうした傾向が続くと見られている。このことが、テスラの株価が世界の自動車メーカーの中で最も高い市場価値を誇る理由の一つでもある。
しかし、既存の自動車メーカー大手がより多くのEVを市場に投入することで、テスラが直面する競争は激しさを増している。
テスラの1~3月期と4~6月期の販売台数はそれぞれ前年同期比9%減と同5%減だった。テスラの販売台数が2四半期連続で前年同期を下回ったのはこのときが初めてだった。7~9月期は前年同期比で販売台数を増やしたものの、今年1~9月の販売台数は前年同期比で2%減となっている。