日にち米まい「2プラス2」在日ざいにち米まい軍ぐん再さい構成こうせいへ 両国りょうこくで作業さぎょう部会ぶかい設置せっちし協議きょうぎ

日にち米べいの「2プラス2」は、日本にっぽんから上川かみかわ外務がいむ大臣だいじんと木原きはら防衛ぼうえい大臣だいじん、アメリカからブリンケン国務こくむ長官ちょうかんとオースティン国防こくぼう長官ちょうかんが参加さんかし、外務省がいむしょうの飯倉いいくら公館こうかんで、1時間じかん余あまり行おこなわれました。

冒頭ぼうとう、上川かみかわ大臣だいじんは「既存きそんの国際こくさい秩序ちつじょを守り抜まもりぬくために、同盟どうめいを絶え間たえまなく強化きょうかし、抑止よくし力りょくを高たかめなければならない」と述のべました。

また木原きはら大臣だいじんは「自由じゆうで開ひらかれたインド太平洋たいへいようを維持いじしていくために、日にち米べいや他たのパートナーとともに連携れんけいを強化きょうかしていく必要ひつようがある」と述のべました。

協議きょうぎでは地域ちいき情勢じょうせいをめぐり意見いけんを交かわし、中国ちゅうごくについては外交がいこう政策せいさくが他者たしゃを犠牲ぎせいにし、みずからの利益りえきのために国際こくさい秩序ちつじょを作つくり変かえようとしているという見解けんかいで一致いっちし、日にち米べい同盟どうめいや国際こくさい社会しゃかい全体ぜんたいにとっての深刻しんこくな懸念けねんで、インド太平洋たいへいようおよび、それを超こえた地域ちいきにおける最大さいだいの戦略せんりゃく的てき挑戦ちょうせんだという認識にんしきを共有きょうゆうしました。

そのうえで、沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとうでの行為こういを含ふくむ、東シナ海ひがししなかいでの力ちからや威圧いあつによる一方いっぽう的てきな現状げんじょう変更へんこうの試こころみが強つよまっていることや、南西なんせい諸島しょとう周辺しゅうへんでエスカレートする行動こうどうに対にたいし、強つよい反対はんたいの意いを表明ひょうめいしました。

またアメリカは、防衛ぼうえい義務ぎむを定さだめた日にち米べい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく第だい5条じょうが、尖閣せんかく諸島しょとうに適用てきようされることを改あらためて確認かくにんしました。

北朝鮮きたちょうせんについては、弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを続つづけていることを強つよく非難ひなんし、ロシアが北朝鮮きたちょうせんから弾道だんどうミサイルや、その他そのたの物資ぶっしを調達ちょうたつするなど両国りょうこくが協力きょうりょくを深ふかめていることも強つよく非難ひなんしました。

一方いっぽう、日にち米べいの抑止よくし力りょく・対処たいしょ力りょくの強化きょうかをめぐっては、自衛隊じえいたいとアメリカ軍ぐんの部隊ぶたい連携れんけいを円滑えんかつにするため、アメリカ側がわが、それぞれの部隊ぶたいの指揮しき・統制とうせいの向上こうじょうに向むけて、在日ざいにちアメリカ軍ぐんをインド太平洋軍たいへいようぐん司令しれい官かんの指揮しき下かの「統合とうごう軍ぐん司令しれい部ぶ」として再さい構成こうせいする考かんがえを示しめしました。

そして、それは自衛隊じえいたいに創設そうせつする「統合とうごう作戦さくせん司令しれい部ぶ」の重要じゅうようなカウンターパートになるとして、両国りょうこくで作業さぎょう部会ぶかいを設置せっちし、緊密きんみつに協議きょうぎしていくことで一致いっちしました。

また防衛ぼうえい装備そうび品ひんの共同きょうどう開発かいはつ・生産せいさんをめぐり、地上ちじょう配備はいび型がたの迎撃げいげきミサイル「PAC3」などの生産せいさん能力のうりょく拡大かくだいのために、共同きょうどう生産せいさんの機会きかいを追求ついきゅうしていくことで一致いっちしました。

このほか4人にんは、沖縄おきなわのアメリカ軍ぐん兵士へいしによる性せい暴力ぼうりょく事件じけんを念頭ねんとうに、事件じけん・事故じこに関にかんする情報じょうほう共有きょうゆうのため継続けいぞく的てきに調整ちょうせいしていく重要じゅうよう性せいを強調きょうちょうし、在日ざいにちアメリカ軍ぐんが実施じっしする再発さいはつ防止ぼうし策さくを評価ひょうかしました。