日本新聞: “頂き女子”から詐欺被害金受け取った元ホストに有罪判決

“頂いただき女子じょし”から詐欺さぎ被害ひがい金きん受け取うけとった元もとホストに有罪ゆうざい判決はんけつ

Nov 7, 2024 12:11

Furigana

SNS上じょうで「頂いただき女子じょし“りりちゃん”」を自称じしょうしていた被告ひこくから、詐欺さぎの被害ひがい金きんと知しりながら金きんを受け取うけとったとして、組織そしき犯罪はんざい処罰しょばつ法ほう違反いはんなどの罪つみに問とわれた元もとホストに対にたいし、名古屋なごや地方ちほう裁判所さいばんしょは、執行しっこう猶予ゆうよの付ついた懲役ちょうえき3年ねんの有罪ゆうざい判決はんけつを言い渡いいわたしました。

東京とうきょう歌舞伎町かぶきちょうにあったホストクラブの元もと店員てんいん、田中たなか裕志ひろし被告ひこく（27）は、SNS上じょうで「頂いただき女子じょし“りりちゃん”」を自称じしょうしていた渡邊わたなべ真衣まい被告ひこく（26）から、詐欺さぎの被害ひがい金きんが含ふくまれていると知しりながら、ホストクラブの飲食いんしょく代だいとして合あわせて3800万まん円えん余あまりを受け取うけとったなどとして、組織そしき犯罪はんざい処罰しょばつ法ほう違反いはんなどの罪つみに問とわれました。

7日にちの判決はんけつで、名古屋なごや地方ちほう裁判所さいばんしょの森島もりしま聡さとし裁判さいばん長ちょうは「田中たなか被告ひこくは、指名しめいを受うけていた渡邊わたなべ被告ひこくから詐欺さぎのマニュアルを受け取うけとり、SNS上じょうで渡邊わたなべ被告ひこくの行為こういが非難ひなんされていることを知しりながら、自身じしんのホストクラブでの立場たちばを向上こうじょうさせるため犯罪はんざい収益しゅうえきの受け取うけとりを繰り返くりかえしていて、動機どうきは身勝手みがってだ」と指摘してきしました。

一方いっぽうで、詐欺さぎの被害ひがい者しゃに1800万まん円えんを弁償べんしょうしていることなどを考慮こうりょして懲役ちょうえき3年ねん、執行しっこう猶予ゆうよ5年ねん、罰金ばっきん80万まん円えんと、追徴ついちょう金きん1000万まん円えん余あまりを言い渡いいわたしました。

この事件じけんで、詐欺さぎの罪つみなどに問とわれた渡邊わたなべ被告ひこくについては、ことし9月つき、2審しんの名古屋なごや高等こうとう裁判所さいばんしょが懲役ちょうえき8年ねん6か月かげつ、罰金ばっきん800万まん円えんの判決はんけつを言い渡いいわたし被告ひこく側がわが最高さいこう裁判所さいばんしょに上告じょうこくしています。