米カリフォルニア州中部のデスバレー国立公園で20日、50.5度の暑さの中、砂丘を歩いていたベルギー人観光客(42)が足に3度のやけどを負い、病院に搬送された。国立公園局が明らかにした。
この男性はメスキートフラット砂丘を短時間散歩していた際に靴を紛失した。同公園局によると、地面の温度は気温よりもはるかに高かったとみられる。
コミュニケーションの問題により、男性のビーチサンダルは壊れたのか、砂の中に埋もれてしまったのかは判断できなかったという。
男性の家族が助けを求め、他の公園を訪れていた人が男性を駐車場まで運んだ。
公園側は、やけどと痛みのレベルから、すぐに病院に搬送する必要があると判断したという。
スタンフォード・メディスンによると、3度のやけどは皮膚の2層を破壊し、骨や筋肉、腱(けん)を損傷する可能性がある。やけどを負った部位は白く見える場合もあれば、焦げたように見えることもある。神経の末端が破壊されているため感覚はない。
国立公園によると、この2週間前にはデスバレーでバイクに乗っていた男性が熱中症で死亡した。その日の最高気温は53.3度だった。
デスバレーでは今月、48.8度を超える日が20日あり、7月15日から少なくとも23日まで連続だった。デスバレーの7月の平均気温は47.2度。