この種目でパラリンピック連覇を目指す里見選手の決勝は、前回の東京大会でも決勝で対戦した、タイのスジラット・プックカム選手との顔合わせとなりました。
里見選手は第1ゲーム、序盤から相手にリードを許す苦しい展開となり、18対21でこのゲームを落としました。
続く第2ゲームでは、持ち味の体を大きく反らせて打つ力強いショットで得点を重ね、21対13でこのゲームを取り返しました。
勝負の第3ゲーム、里見選手は中盤で相手に4連続ポイントを奪われリードされましたが、直後に連続で5ポイントを奪い、逆転に成功します。
その後も、落差のある力強いショットなどで粘る相手を振り切ってリードを広げ、このゲームを21対18で取り、ゲームカウント2対1として逆転で金メダルを獲得しました。
里見選手は、この種目で2大会連続の金メダル獲得で
▽銀メダルはプックカム選手
▽銅メダルは中国の尹夢※ロ選手でした。
(※ロは王ヘンに路)
里見紗李奈「女王のまま居続けられるのは私にとって特別な時間」
里見選手は「優勝できてすごくうれしい。連覇は東京大会で優勝した人しかできないので、2連覇して女王のまま居続けられるのは私にとって特別な時間だし、女王であり続けたい」と笑顔で喜びを語りました。
接戦となった決勝を振り返り「第3ゲームでは相手に先にポイントを取られてしまったが、ついていけば大丈夫だと思ってやり続けた。1本1本がすごく重く、サーブの時は手が震えていたと思う」と話しました。
また、コーチの存在について聞かれると「私のことをいちばんに考えてくれていることが伝わるし、この日のために二人三脚で頑張ってきたので本当によかった」と涙を浮かべながら感謝の思いを口にしていました。