英スコットランドでこのほど、アマチュアの考古学愛好家が精巧な象眼細工を施した「見事な」ピクト人の指輪を発見する出来事があった。この指輪は1000年あまり地中に埋まっていた。
発掘を主導したアバディーン大学によると、スコットランド北東部バーグヘッドの遺跡で、ボランティアが「中心にざくろ石か赤のガラスをはめ込んだ凧(たこ)形の指輪」を掘り起こした。
発見者は同大卒業生の元エンジニア、ジョン・ラルフさん。引退後、バーグヘッドの発掘に携わるボランティアに登録していた。
アバディーン大学によると、ラルフさんは「熱心なアマチュア」を自称していて、2週間の発掘作業中には専門家から「『光った小石』を見つける才能がある」と冷やかされる場面も多々あったという。ラルフさんがこの場所の発掘に参加するのは3度目。
「このため、発掘最終日に興味深げな物を見つけた時、ラルフさんは大した期待を抱いていなかった。仲間のボランティアに見せたところで『何か掘り当てた』かもしれないと気付き、その目が輝いた」(アバディーン大学)という。