性せい暴力ぼうりょく被害ひがい者しゃ支援しえん団体だんたい 相談そうだん増ぞうえ運営うんえい厳きびしい 予算よさん確保かくほを国くにに要望ようぼう

要望ようぼう書しょを提出ていしゅつしたのは、NPO法人ほうじん「性せい暴力ぼうりょく救援きゅうえんセンター・大阪おおさかSACHICO」など関西かんさいや東京とうきょうなどにある8つの団体だんたいです。

いずれも民間みんかんの病院びょういんなどを拠点きょてんに性せい暴力ぼうりょくの被害ひがい者しゃの支援しえんを行おこなっていて、病院びょういんでの診察しんさつや警察けいさつへの相談そうだんなど必要ひつような支援しえんを1か所かしょで受うけられることから「ワンストップ支援しえんセンター」と呼よばれています。

こうしたセンターは全国ぜんこくの都道とどう府県ふけんに設置せっちされていて、国くにと自治体じちたいが運営うんえい費ひなどの一部いちぶを補助ほじょしていますが、要望ようぼう書しょによりますと、被害ひがい者しゃや家族かぞくからの相談そうだんが増ふえる中なか、スタッフを確保かくほするための人件じんけん費ひがまかなえず、運営うんえいが厳きびしくなっているということです。

また、医療いりょうや心こころのケア、それに法律ほうりつ相談そうだんなどの専門せんもん的てきな支援しえんに対にたいする公費こうひ負担ふたんの内容ないようや範囲はんいが自治体じちたいによって異ことなり、支援しえんに差さが生しょうじているとしています。

このため、8つの団体だんたいは内閣ないかく府ふに対にたいし、支援しえんの現状げんじょうについて実態じったい調査ちょうさを行おこなうとともに、被害ひがい者しゃが住すむ地域ちいきにかかわらず同おなじ内容ないようの支援しえんを受うけられるよう、必要ひつような予算よさんを確保かくほすることを求もとめています。

6日にち開ひらかれたオンラインの記者きしゃ会見かいけんで、広島ひろしまの団体だんたいの代表だいひょうで広島ひろしま大学だいがく准じゅん教授きょうじゅの北きた仲なか千里せんりさんは「被害ひがいの相談そうだんが増ふえる中なか、支援しえんの質しつを下さげることはできない。被害ひがい者しゃが全国ぜんこくどこにいても十分じゅうぶんな支援しえんを受うけられるよう、国くにに働はたらきかけていきたい」と話はなしていました。

内閣ないかく府ふ「全国ぜんこくどこにいても支援しえん受うけられること望のぞましい」

要望ようぼう書しょについて、内閣ないかく府ふは取材しゅざいに対にたいし「貴重きちょうな提言ていげんをいただいたと認識にんしきしている。国くにとしては全国ぜんこくどこにいても支援しえんを受うけられることが望のぞましいと考かんがえており、提言ていげんの内容ないようを踏ふまえ、今後こんごの取り組とりくみを検討けんとうしていきたい」とコメントしています。