北朝鮮は
建国記念日の9
日、ロシアと
中国の
首脳からキム・ジョンウン(
金正恩)
総書記に対して祝電が
送られたと
発表し、
中ロ
両国との
関係強化をアピールしました。
9日付けの北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、建国から9日で76年となるのに合わせて8日夜、首都ピョンヤン中心部の広場で、大規模な祝賀行事が開かれたと伝えました。
「労働新聞」によりますと、ロシアのプーチン大統領からキム・ジョンウン総書記に対して祝電が送られたということです。
祝電では、ことし6月に行われた首脳会談に言及し「われわれが共同の努力で、包括的戦略パートナーシップを計画的に強化することを確信する」として、新たな条約にもとづき、協力を進めるとしています。
また、中国の習近平国家主席からも祝電が送られたとしていて、習主席はことしが両国の国交樹立75年となることに触れ「戦略的意思疎通を深化させていく」と強調したとしています。
北朝鮮としては日米韓3か国が安全保障協力を深めるなか、後ろ盾である中ロ両国との関係強化をアピールした形です。
ただ、韓国の通信社、連合ニュースは習主席からの祝電がことし1月以来となったことを挙げて「北とロシアの関係が密接になるなかで、中国との関係は相対的に疎遠になっている」とする見方も伝えています。