アメリカの
航空機メーカー「ボーイング」の
労働組合は、
賃上げなどの
協定案が
組合員の
反対で
否決されたことから、13
日から
ストライキを
実施することになりました。
ストライキは2008
年以来16
年ぶりで、
長期化した
場合には
航空機の
生産に
影響が
出ることも
予想されます。
ボーイングでは、会社側と労働組合の執行部が9月8日、4年間で25%の賃上げを行うことを柱とした協定案で暫定的に合意しましたが、組合員から賃上げの幅などが不十分だとして反発が起きていました。
そして、組合員を対象にした投票が12日に行われた結果、協定案は94%の反対で否決されました。
また、ストライキの実施に96%が賛同し、13日から実施されることになりました。
2008年以来、16年ぶりのストライキだということで、アメリカ西海岸のシアトル郊外などにある工場の従業員およそ3万3000人が対象となります。
ストライキが長期化した場合、小型機の「737MAX」や大型機の「777」などの生産に影響が出ることが予想されます。
ボーイングではことし1月、航空機の窓部分のパネルが吹き飛ぶ事故が起きたことなどを受けて再発防止に向けた対応を進めていましたが、会社は新たな課題と向き合うことになりました。