アメリカのバイデン
大統領とイギリスのスターマー
首相が
会談し、ウクライナが
求めている、
射程の
長い兵器をロシア
領内への
攻撃でも
使えるようにするための
制限の
撤廃について
意見を
交わしたものの
判断は
示さず、
協議を
続けるとしました。こうした
状況にゼレンスキー
大統領は「
強い決断が
必要だ」として、
制限の
撤廃を
急ぐよう
改めて求めています。
バイデン大統領は13日、ホワイトハウスを訪れたイギリスのスターマー首相と会談しました。
この中で両首脳は、ウクライナが求めている、欧米から供与された射程の長い兵器をロシア領内への攻撃でも使えるようにするための制限の撤廃について意見を交わしました。
制限の撤廃をめぐってはロシアのプーチン大統領が「NATO=北大西洋条約機構の国々がロシアと戦うことを意味し、紛争の本質を変える」などと強くけん制していて、今回の協議の行方が注目されていました。
しかし、会談後、スターマー首相は「生産的な議論ができた」と述べるにとどまり、今月下旬にアメリカのニューヨークで開かれる国連総会の機会などに、引き続き協議を続けるとしました。
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は13日、SNSに「ロシアにとって戦争をさらに困難なものにし、終戦が必要だと気付かせなければならない。そのためには各国の強い決断が必要だ」と投稿し、協議に時間をかけている間にもロシアの攻撃による被害が相次いでいるとして、制限の撤廃を急ぐよう改めて求めています。