第4波のさなか、大阪の医療体制が最もひっ迫していたときです。
喫煙歴はあるものの、特に基礎疾患はないという久保田さん。
39度の発熱に加え、味覚や嗅覚の異常を感じ、検査を受けました。
一人暮らしだった久保田さんは自宅で療養を続けましたが、熱は下がらず、呼吸も徐々に苦しくなっていったといいます。
久保田さん
「39度の熱が続いて、呼吸もぜいぜいと苦しくなって、これはあかんと思って救急車を呼びました。でも、病院がなかなか見つからず、救急車の中でうめきながら何時間も待った記憶があります」
ようやく搬送されたのは地元の総合病院。感染判明から9日後のことです。
重度の呼吸不全と診断されて治療を受けたものの、症状はなかなか改善しませんでした。
2週間後、高度な治療ができる関西医科大学総合医療センターへの転院を余儀なくされました。