「あいちトリエンナーレ」では、「表現の不自由」をテーマに慰安婦問題を象徴する少女像などを展示するコーナーが設けられましたが、テロ予告や脅迫ともとれる電話などが相次ぎ、開幕から3日で中止されました。
これを受け、名古屋市東区では5日に続いて6日も、国内外の作家らが意見を交わすフォーラムが開かれました。
6日のフォーラムで、オランダなどで芸術祭を企画している女性は「検閲によって表現の自由が奪われる現状があり、それをなんとかしなければならない」と話しました。
また「あいちトリエンナーレ」に参加する作家たちが抗議の電話に対応する会社を設立したことも明らかにされました。
一方、「表現の不自由」をテーマにしたコーナーをめぐっては、愛知県が8日以降の再開を目指していますが、コーナーの企画に関わったメンバーとの間で展示方法などをめぐる協議が難航し、再開の日付は決まっていません。
これについて芸術監督の津田大介氏はフォーラムの中で、「再開に向けた最後の協議中で、ここでなら妥結できるというラインは見えているが、実際に妥結できるかはまだまだ予断を許さない状況だ。再開しない可能性は五分五分だと思う」と述べました。