小さな銀の護符が、帝政ローマ時代のキリスト教の伝播にまつわる我々の理解を大きく書き換えるかもしれません。専門家がそのような見解を発表しています。
長さ3.6センチほどのこの小さな遺物は、独フランクフルト近郊にある紀元3世紀のローマ時代の墓から2018年に見つかりました。
発見された時、護符は墓に埋葬された男性の遺骨の上にありました。しかも護符の中には、薄く延ばした銀で出来た小さな巻き物も見つかりましたが、最近まで研究者らはこの巻き物について検証することが出来ていませんでした。
護符の中に収められた髪の毛ほどの薄さしかない銀の巻き物は、非常に壊れやすく、研究者らが広げようとすればそのまま砕けてしまうだろうです。しかし顕微鏡とX線を使って19年に検証したところ、そこに刻まれた文字の存在が明らかになりました。