米ハリウッドの伝説的な俳優スティーブ・マックイーンさんの息子で、自身も俳優だったチャド・マックイーンさんが死去した。63歳だった。
マックイーンさんがブレークを果たしたのは1984年。映画「ベスト・キッド」に配役され、ラルフ・マッチオさん演じる主人公と敵対するダッチを演じた。
担当弁護士はAP通信の取材に、マックイーンさんが11日に亡くなったことを明らかにした。
マックイーンさんはスクリーン上でもモーターレースの世界でも、父親と同じ道を歩んだ。
妻のジニー・ガルブレイスさんはインスタグラム上に、息子や娘と連名で追悼の言葉を投稿。「沈痛の思い」で死を公表すると述べ、「優しい父親としての類いまれな旅路や、母親への揺るぎない献身ぶりは、愛と奉仕に満ちた人生の模範だった」と悼んだ。
マックイーンさんは1986年の続編「ベスト・キッド2」で再び同じ役を演じたほか、これ以外にも複数の映画に出演。父親を主題にしたドキュメンタリー2作の制作にも携わった。
父親のスティーブ・マックイーンさんは60年代にアクション映画「荒野の七人」や「大脱走」で一躍名声を博した名優。80年、メキシコで腫瘍(しゅよう)摘出手術を受けた後に50歳の若さで亡くなった。
マックイーンさんは俳優のキャリアに加え、父親の車への情熱も受け継いだ。AP通信によると、プロレーサーとして長年活動したが、けがを負うことも多かった。