心臓手術を受け療養していたニュージーランドの先住民マオリ(Maori)の王が30日、死去した
マオリの王、キインギ・トゥヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世(Kiingi Tuheitia Potatau te Wherowhero VII)は健康問題を複数診断されていた
広報担当者は、トゥヘイティア王が家族に見守られながら、安らかに息を引き取ったと明らかにした
マオリの王は主に儀式的な役割を担い、トゥヘイティア王は在位中、年に一度だけ演説を行うのが通例となっていた
一方で、マオリの人々の高い収監率を低減させるための取り組みを進めた他、3月には、海の汚染と温暖化からクジラを守るために、人間と同じ権利を認めることを訴え、世界中で大きく報じられた
トゥヘイティア王は9月4日にマオリの王族の墓所である神聖なタウピリ山(Mount Taupiri)に埋葬される
トンガで開催中の太平洋諸島フォーラム(PIF)に出席しているニュージーランドのクリストファー・ラクソン(Christopher Luxon)首相は、政府庁舎と公共建物の国旗を半旗で掲揚するよう指示し、トゥヘイティア王の「(マオリの)人々への揺るぎない献身」をたたえた