むかしむかし、 ある冬の夜、
むかしむかし、 ある冬の夜、
茂作と巳之吉という二人の男が、 山でひどい吹雪に遭ってしまいます。
こりゃあ、 いかんぞ。
でも、 よかった、 あんな所に山小屋が。
いやあ、 寒いのう。
これから、 どうしようか。
暇なんで、 好きな女の子の名前でも言いませんか。
修学旅行の夜じゃないんじゃよ。
分かってますよ、 眠くならないような提案をしたのに。
って、 寝てるじゃないの!
古典的なボケで眠ってしまった巳之吉。
しばらくすると、 何やら変な気配を感じました。
見たな!
私は雪女。
この凍てつく吐息をかけて、 こいつを殺したのだ。
そんなことをしてると、 結婚できませんよ。
そうかい、 ならば、 お前は若いし、 見逃してやろう。
でも、 今見たことを、 決して誰にも言ってはいけないよ。
もしも言ったら、 殺してやるからね。
そう言うと女は、 戸を閉めずに出て行ってしまいました。
躾がなってないなあ。
いや、 そこ、 いいじゃろう。
翌年の冬、 巳之吉はある若い娘に出会いました。
娘は雪のような白い肌で、 名前もお雪と言いました。
えっ、 あれ、 さっきの雪女じゃ...
二人は徐々に惹かれ合い、 やがて結婚。
十人もの子宝に恵まれました。
いやそれ、 随分産んだね。
でも不思議なのは、
そんなに子供も産んで、 結婚して何年も経つのに、
お雪は一向に年を取らないことでした。
ひょっとすると、 お雪は、
雪女だって気付いちゃったの?
美魔女か!
違うって!
しかし、 その幸せも、 ついに終わりを迎えることになります。
「 お雪、 」 巳之吉は何気なく雪女の話をしてしまいます。
するとどうでしょう。
「 それは、 この私じゃ! 」
まさか、 お雪が雪女だったとは!
いや、 分かってたし!
「 あれほど約束したのに、 なんで喋ってしまったの? 」
「 でも、 子供達のことを思うと、 お前の命を取ることはできぬ。 」
「 こうなったからには、 せめて子供達を大事に育てておくれ」
それきり二度と現れなかったと言います。
「 なんで話してしまったんだろう」 巳之吉はいつまでも後悔し続けるのでした。
いやあ、 切ない話じゃったね。
しかも、 まさか二人が同一人物だったとは。
いや、 そんなのすぐ分かったし、 それに最後は分かれると思ってたよ。
えっ、 どうして分かったんですか。
そりゃあ、 君、 相手が雪だけに、 振られた。
コールド!
むかしむかし、 ある冬の夜、
むかし
むかし
ある
冬
の
夜
茂作と巳之吉という二人の男が、 山でひどい吹雪に遭ってしまいます。
茂作
と
巳之吉
という
二
人
の
男
が
山
で
ひどい
吹雪
に
遭っ
て
しまい
ます
こりゃあ、 いかんぞ。
こりゃ
あ
いか
ん
ぞ
でも、 よかった、 あんな所に山小屋が。
でも
よかっ
た
あんな
所
に
山小屋
が
いやあ、 寒いのう。
いやあ
寒い
のう
これから、 どうしようか。
これから
どう
しよ
う
か
暇なんで、 好きな女の子の名前でも言いませんか。
暇
な
んで
好き
な
女の子
の
名前
でも
言い
ませ
ん
か
修学旅行の夜じゃないんじゃよ。
修学旅行
の
夜
じゃ
ない
ん
じゃ
よ
分かってますよ、 眠くならないような提案をしたのに。
分かっ
て
ます
よ
眠く
なら
ない
よう
な
提案
を
し
た
のに
って、 寝てるじゃないの!
って
寝
てる
じゃ
ない
の
古典的なボケで眠ってしまった巳之吉。
古典
的
な
ボケ
で
眠っ
て
しまっ
た
巳之吉
しばらくすると、 何やら変な気配を感じました。
しばらく
する
と
何やら
変
な
気配
を
感じ
まし
た
見たな!
見
た
な
私は雪女。
私
は
雪女
この凍てつく吐息をかけて、 こいつを殺したのだ。
この
凍てつく
吐息
を
かけ
て
こいつ
を
殺し
た
の
だ
そんなことをしてると、 結婚できませんよ。
そんな
こと
を
し
てる
と
結婚
でき
ませ
ん
よ
そうかい、 ならば、 お前は若いし、 見逃してやろう。
そう
かい
なら
ば
お前
は
若い
し
見逃し
て
やろ
う
でも、 今見たことを、 決して誰にも言ってはいけないよ。
でも
今
見
た
こと
を
決して
誰
に
も
言っ
て
は
いけ
ない
よ
もしも言ったら、 殺してやるからね。
もしも
言っ
たら
殺し
て
やる
から
ね
そう言うと女は、 戸を閉めずに出て行ってしまいました。
そう
言う
と
女
は
戸
を
閉め
ず
に
出
て
行っ
て
しまい
まし
た
躾がなってないなあ。
躾
が
なっ
て
ない
なあ
いや、 そこ、 いいじゃろう。
いや
そこ
いい
じゃろ
う
翌年の冬、 巳之吉はある若い娘に出会いました。
翌年
の
冬
巳之吉
は
ある
若い
娘
に
出会い
まし
た
娘は雪のような白い肌で、 名前もお雪と言いました。
娘
は
雪
の
よう
な
白い
肌
で
名前
も
お
雪
と
言い
まし
た
えっ、 あれ、 さっきの雪女じゃ...
えっ
あれ
さっき
の
雪女
じゃ
...
二人は徐々に惹かれ合い、 やがて結婚。
二
人
は
徐々に
惹か
れ
合い
やがて
結婚
十人もの子宝に恵まれました。
十
人
も
の
子宝
に
恵まれ
まし
た
いやそれ、 随分産んだね。
いや
それ
随分
産ん
だ
ね
でも不思議なのは、
でも
不思議
な
の
は
そんなに子供も産んで、 結婚して何年も経つのに、
そんなに
子供
も
産ん
で
結婚
し
て
何
年
も
経つ
のに
お雪は一向に年を取らないことでした。
お
雪
は
一向に
年
を
取ら
ない
こと
でし
た
ひょっとすると、 お雪は、
ひょっと
する
と
お
雪
は
雪女だって気付いちゃったの?
雪女
だって
気付い
ちゃっ
た
の
美魔女か!
美
魔女
か
違うって!
違う
って
しかし、 その幸せも、 ついに終わりを迎えることになります。
しかし
その
幸せ
も
ついに
終わり
を
迎える
こと
に
なり
ます
「 お雪、 」 巳之吉は何気なく雪女の話をしてしまいます。
お雪
巳之吉
は
何気なく
雪女
の
話
を
し
て
しまい
ます
するとどうでしょう。
すると
どう
でしょ
う
「 それは、 この私じゃ! 」
それ
は
この
私
じゃ
まさか、 お雪が雪女だったとは!
まさか
お
雪
が
雪女
だっ
た
と
は
いや、 分かってたし!
いや
分かっ
て
た
し
「 あれほど約束したのに、 なんで喋ってしまったの? 」
あれ
ほど
約束
し
た
のに
なんで
喋っ
て
しまっ
た
の
「 でも、 子供達のことを思うと、 お前の命を取ることはできぬ。 」
でも
子供
達
の
こと
を
思う
と
お前
の
命
を
取る
こと
は
でき
ぬ
「 こうなったからには、 せめて子供達を大事に育てておくれ」
こう
なっ
た
からには
せめて
子供
達
を
大事
に
育て
て
おくれ
それきり二度と現れなかったと言います。
それ
きり
二度と
現れ
なかっ
た
と
言い
ます
「 なんで話してしまったんだろう」 巳之吉はいつまでも後悔し続けるのでした。
なん
で
話し
て
しまっ
た
ん
だろ
う
巳之吉
は
いつ
まで
も
後悔
し
続ける
の
でし
た
いやあ、 切ない話じゃったね。
いやあ
切ない
話
じゃっ
た
ね
しかも、 まさか二人が同一人物だったとは。
しかも
まさか
二
人
が
同
一人物
だっ
た
と
は
いや、 そんなのすぐ分かったし、 それに最後は分かれると思ってたよ。
いや
そんな
の
すぐ
分かっ
た
し
それ
に
最後
は
分かれる
と
思っ
て
た
よ
えっ、 どうして分かったんですか。
えっ
どうして
分かっ
た
ん
です
か
そりゃあ、 君、 相手が雪だけに、 振られた。
そりゃあ
君
相手
が
雪
だけ
に
振ら
れ
た
コールド!
コールド
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