地下鉄サリン
事件などに
関わった
罪に
問われた
オウム真理教の
元信者、
高橋克也被告の
上告が
退けられ、
無期懲役が
確定することになりました。
一連の
事件の
裁判はすべて
終結することになり、
麻原彰晃、
本名・
松本智津夫死刑囚らの
刑がいつ
執行されるかが
焦点となります。
17年に
及ぶ
逃亡の
末に
逮捕された
オウム真理教の
元信者、
高橋克也被告(
59)は、
地下鉄サリン
事件や、假
谷清志さん(
当時68)が
拉致され
死亡した
事件など
4つの
事件で
殺人などの
罪に
問われました。
被告側は起訴された内容をすべて争いましたが、1審と2審で無期懲役を言い渡され、最高裁判所が上告を退ける決定を出したため、刑が確定することになりました。
一連の事件の裁判では松本死刑囚など13人の死刑が確定し、20年余りを経て、すべて終結することになりました。教団の死刑囚が裁判で証言を求められる機会がなくなるため、今後はいつ死刑が執行されるかが焦点となります。
ジャーナリストの江川紹子さんは「ごく普通の若者がカルト集団に巻き込まれ、被害者から加害者に変わっていったプロセスがこの事件の最も重要な教訓だ」と指摘したうえで、「事件の真相解明のほか、最近のテロやカルト問題の分析に協力している死刑囚もいる。13人が同じ死刑でよいのか検討したほうがよいのではないか」と話しています。