石破総理大臣は、
アメリカ、フィリピンの
首脳と
テレビ会議方式で
会談し、
中国も
念頭に
海洋安全保障などの
分野で
連携を
継続して
いくことで
一致しました。
一方、
アメリカのバイデン
大統領に対し、
日本製鉄によるUSスチールの
買収計画の
禁止命令をめぐり
懸念を
払拭(ふっしょく)するよう
強く
求めました。
石破総理大臣は13日朝、総理大臣公邸で、アメリカのバイデン大統領、フィリピンのマルコス大統領とおよそ30分間、テレビ会議方式で会談しました。
この中では、海洋進出を強める中国も念頭に、海洋安全保障や経済安全保障、インフラの強じん化といった分野での連携を確認し、来週バイデン大統領が退任したあとも継続していくことで一致しました。
一方、石破総理大臣は、バイデン大統領に対し日本製鉄によるアメリカの鉄鋼大手USスチールの買収計画に禁止命令を出したことで、日本やアメリカの経済界から強い懸念が出ていると指摘し、こうした懸念を払拭するよう強く求めました。
会談のあと、石破総理大臣は記者団に対し「国際情勢は複雑さを増しているが、今後も法の支配に基づく自由で開かれたインド太平洋の実現のため、さらに努力していきたい」と述べました。
また、アメリカのトランプ次期大統領との会談の時期を問われたのに対し、「早期の実現を目指して最終的な調整を行っている。岩屋外務大臣がトランプ氏の就任式に出席するが、そこで日程について話し合いがなされるかもしれない」と述べました。