新型コロナウイルスの
感染拡大の
影響で、
急性心筋梗塞などの
救急対応ができなくなっている
医療機関が
増えているとして、
治療に
関わる学会などが
感染対策の
徹底を
求める緊急声明を
出しました。
一方で、いま
治療を
受けている
人は
命に
関わるため、
受診を
控えないよう
呼びかけています。
緊急声明は5
日、
心臓などの
治療が
専門の
学会で
作る日本循環器連合などが
記者会見して
発表しました。
それによりますと、新型コロナ対応に医療スタッフや病床が振り分けられ、急性心筋梗塞や肺塞栓症などの救急対応ができなくなっている医療機関が増えていて、東京都内では心臓などの救急治療を行う病院のネットワークに加盟する73病院のうち、5日の時点で11の病院が救急の受け入れを停止しているということです。
先月には東京で、急性心不全の患者が治療を受けられるまでに10の病院で受け入れを断られたケースもあったということで、声明では必要な医療を提供するために感染者を減らすことが重要だとして、一般の人たちに対策の徹底を求めています。
一方で、受診控えによって重症化する患者も増えているとして、いま受けている治療を続け、異常を感じたら速やかに受診するよう呼びかけています。
日本循環器学会の平田健一代表理事は、「助かる命を救えなくなってきている状況が起きている。新型コロナの感染そのものを抑え込まないといけない」と訴えていました。