福島県沖で
発生した13
日夜の
地震の
影響で、
今回の
震源域に
近い福島県沖などのプレート
境界では、ひずみが
加わって、
地震が
起きやすくなっている
可能性があることが、
専門家の
解析でわかりました。
専門家は「
福島や
宮城の
沖合に
加えて10
年前の
巨大地震の
震源域周辺では、もともと
津波を
伴う地震が
起きる可能性があり、
警戒を
怠らないでほしい」と
指摘しています。
地震のメカニズムに
詳しい東北大学の
遠田晋次教授は、13
日夜に
福島県沖で
起きたマグニチュード7.3の
地震が
周辺に
どのようなひずみを
与えたのか、
解析を
行いました。
今回の地震は、日本列島の下に沈み込んでいる海側のプレートの内部で発生しましたが、解析の結果、陸側と海側のプレートの境目で発生する「プレート境界型」の地震が、13日夜の震源域の真上にあたる福島県沖で起きやすくなっている可能性があることがわかりました。
遠田教授は「福島県沖は東日本大震災の発生後、ひずみがたまっていた地域で、今回の地震によって新たにひずみが加わり、プレート境界がずれやすくなったとみられる」と指摘しています。
そのうえで「福島や宮城の沖合に加え、10年前の巨大地震の震源域の南北や日本海溝の外側といった領域では、マグニチュード9の巨大地震の影響で津波を伴う地震が起きる可能性がある。警戒を怠らないでほしい」と話しています。