その結果けっか、今月こんげつ末まつまでに有効ゆうこう期限きげんを迎むかえるモデルナのワクチンのうち、使用しようのめどが立たたず廃棄はいきされる見通みとおしのものが、少すくなくとも5つの自治体じちたいで合あわせて10万まん2290回分かいぶんにのぼることがわかりました。

具体ぐたい的てきには、すでに明あきらかになっている

▽大阪おおさか市しのおよそ8万まん回分かいぶんのほか

▽東京とうきょう 中野なかの区くで1万まん3935回分かいぶん、

▽目黒めぐろ区くでおよそ6000回分かいぶん、

▽文京ぶんきょう区くで1575回分かいぶん、

▽杉並すぎなみ区くで780回分かいぶんとなっています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは今後こんご、有効ゆうこう期限きげんを迎むかえるワクチンが増ふえる可能かのう性せいがあるとして「自治体じちたいは希望きぼう者しゃに接種せっしゅを呼よびかけ、有効ゆうこう期限きげんが迫せまったワクチンから使つかってもらいたい。自治体じちたい間かんで融通ゆうずうし合あうこともできるので、廃棄はいきができるだけ減へるよう有効ゆうこう活用かつようをお願おねがいしたい」としています。

目黒めぐろ区くでも6000回分かいぶんが期限きげんを迎むかえる見通みとおしで、モデルナの接種せっしゅを希望きぼうする人ひとが少すくないことなどから当初とうしょの想定そうていよりも接種せっしゅが進すすまなかったとしています。

このうち

▽東京とうきょう 江東こうとう区くでは、地震じしんによる停電ていでんの影響えいきょうや冷蔵庫れいぞうこの温度おんど管理かんりのミスなどで7728回分かいぶんを廃棄はいきしたほか、

▽川崎かわさき市しではワクチンを保管ほかんしていた冷凍庫れいとうこの異常いじょうによって温度おんどが上昇じょうしょうしたことから6396回分かいぶんを、

▽新潟にいがた市しでは事業じぎょう者しゃが解凍かいとうしたワクチンを誤あやまって再度さいど、冷凍庫れいとうこに保管ほかんするなどして3192回分かいぶんを廃棄はいきしました。

また、ワクチンの希釈きしゃくする際さいに割合わりあいを誤あやまって使つかえなくなったり異物いぶつが混入こんにゅうしたりしていて廃棄はいきしたケースもありました。

廃棄はいきを出ださないため、区くでは有効ゆうこう期限きげんのチェックとともに、医療いりょう機関きかんを対象たいしょうにしたワクチンの説明せつめい会かいの場ばなどで、期限きげんの厳守げんしゅのほか、使い切つかいきることが難むずかしい場合ばあいにはすぐに区くに連絡れんらくをするよう呼よびかけを続つづけています。

そして、クリニックなどから有効ゆうこう期限きげんが近ちかいワクチンが残のこっているという連絡れんらくが寄よせられると、すぐに職員しょくいんが調整ちょうせいを行おこない、接種せっしゅ回数かいすうが多おおい医療いりょう機関きかんなどへワクチンを移うつす取り組とりくみを行おこなうことなどで廃棄はいきを防ふせいできました。

一方いっぽう、接種せっしゅ回数かいすうが増ふえるにつれ、接種せっしゅを希望きぼうする人ひとが減へっていることや、5歳さいから11歳さいの小児しょうに用ようのワクチンは接種せっしゅ率りつも低迷ていめいが続つづいていることから、ワクチンの在庫ざいこの管理かんりは難むずかしい状況じょうきょうになっているということです。