香港の
新しい行政長官に
就任する
李家超氏は64
歳。
高校卒業後、警察に入り、2012年には、香港政府で治安部門を担当する保安局の副局長に就任。
その後、治安部門トップの保安局長に昇進したあと、19年には、容疑者の身柄を中国本土にも引き渡せるようにする条例の改正を進めようとしました。
市民の反対で改正案は撤回に追い込まれたものの、これをきっかけにした大規模な抗議活動では、警察との間で激しい衝突も相次ぎました。
2020年に反政府的な動きを取り締まる香港国家安全維持法が施行されたあとは、民主派の活動家や政治家のほか、中国に批判的な論調で知られた「リンゴ日報」に対する取締りを主導し、去年、警察出身として初めて政府ナンバー2の政務官に抜てきされました。
李氏は「香港の自治を侵害した」などとして、アメリカ政府が指定した制裁の対象となっています。
先月29日には、公約を発表し、住宅不足の解消や金融都市としての競争力強化などと合わせて、政府の統治能力を強化する方針を打ち出しています。
この中には、市民の強い反対で実現に至らなかった「反乱をあおる行為」や「国家機密を盗み取る行為」を取り締まる香港独自の国家安全条例の制定も盛りこまれています。
治安以外の分野での経験が乏しいという指摘もありますが、中国の習近平指導部としては、李氏を支持することで、厳しい統制による香港の安定を最優先にした形です。
立候補は李家超氏1人だけで当選が確実視 市民の関心は低調
行政長官選挙が
行われた
香港では8
日午前、
民主派団体の
メンバー3
人が
投票会場の
周辺で1
時間近くにわたり
抗議活動を
行い、
普通選挙の
導入を
求めて
声を
上げていました。
ただ、立候補したのが李家超氏1人だけで当選が確実視されていたこともあって、市民の関心は低調です。
30代の男性は、「選挙があるのは知っているが私には投票の権利はないので、関係ないです」と話していました。
別の20代の男性は、「1人しか立候補していないし、結局、彼に決まっている。選挙は意味がない、単なる手続きだ」と話していました。
また20代の女性は、「以前の社会運動の時のように警察が力を使うことが起きなければいいと心配していますが、止められないでしょう。何の期待もありません」と諦めた様子で話していました。
香港メディアによりますと、警察は8日、数千人の態勢で警戒に当たり、投票会場の周辺や幹線道路では警察官の姿が目立ちました。
中国・国務院香港マカオ事務弁公室 選挙制度の変更を正当化
中国政府で
香港問題を
担当する
国務院香港マカオ
事務弁公室は、
李家超氏の
当選を
受けてコメントを
発表し、「
李氏が
高い得票で
当選したことに
祝意を
示す」としたうえで、「
香港の
新しい選挙制度のさらなる
成功例であり、『
一国二制度』の
原則や
香港の
実情にあった
よい制度だと
証明された」として、
習近平指導部主導で
行われた
選挙制度の
変更を
正当化しています。
そのうえで、「新しい行政長官は、香港政府と各界の人たちを率い、香港のよい統治という新たな局面を切り開いていくに違いない」として、李氏に期待を示しています。
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