社会環境の圧力を受けて行動様式を変化させているのは人間に限った話ではないようです。
サルは別の種類のサルが暮らすテリトリーに入ると、鳴き方を変えて相互の意思疎通をより円滑に行おうとします。そのような実態が新たな研究で明らかになりました。
行動生態学と社会生物学に関する学術誌にこのほど掲載された研究論文では、ブラジル・アマゾンの熱帯雨林に生息するフタイロタマリンとアカテタマリンの15のグループを対象に行動分析を行いました。
研究グループは、社会並びに環境面の圧力がサルの鳴き声の形成において重要であることが研究結果から示されたとまとめました。