経営破綻したファースト・リパブリック・バンクのニューヨークの
店舗は、5
月1
日も
通常どおり
営業していました。
銀行が経営破綻し大手銀行から買収されることについて資金を預けていたという企業経営者の男性は、「銀行について自分はそれほど心配していなかったが妻は心配していた。それでも私は銀行からお金を動かさなかった。私たちが幸運だったこと、このような形になったことをうれしく思う」と話していました。
また、会社の会計担当として資金を預けていたという男性は、「悲しい。私たちは株主に対して責任があるため、預金の残高をFDIC=連邦預金保険公社が保護できるだろう水準まで減らしていた」と話していました。
カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のサンタモニカにあるファースト・リパブリック・バンクの店舗は、5月1日も通常どおりの営業を行っていて、朝から多くの顧客が訪れていました。
顧客からは、「行方を見守っていましたが、預金を引き継ぐJPモルガン・チェースはよい銀行なので、私の預金は安全だと思っています」という声や、「経営破綻には少々驚きましたが、銀行に何かあった時には、連邦政府が私の預金を守ってくれることが わかったのでよかったです」という声が聞かれました。
一方で、「一定以上の数の預金者が自分の預金を引き出したいと思えば、それは銀行の経営を直撃するという状況になる。金融システムに対する人々の信頼が回復することが大事だと思う」と話す人もいました。
米大統領「銀行システムの安全性と健全性は確保」
銀行が経営破綻したことについてバイデン大統領は5月1日、「すべての預金者は保護される。納税者が負担を強いられることはない。金融当局による措置によって銀行システムの安全性と健全性は確保される」と述べ、平静を呼びかけました。